夫婦の温かさに触れて、おいしいお鮨を 『寿司やうち』さん
2014.05.27
店内におじゃますると、温かく丁寧に迎えてくれたご主人の河原浩さんと妻の悦子さん。
気のやさしいご主人がさっそく富山湾鮨を握ってくれている間、とてもお話し上手な奥さんが、お店のことやお客さんとのエピソードを語ってくれました。
と言いながら、少し照れ屋な奥さんは、写真を撮らせてくれませんでした。(笑)

創業40年目を迎えた『寿司やうち』さん。ご主人は18歳から、金沢と地元・氷見であわせて8年半修業を積み、その間すでに結婚していた悦子さんとともに、二人三脚で自らの店を持つ夢を叶えました。
ご主人は、「料理が好き、お客さんと接することが好き」なことから、この道を志したといい、悦子さんは開業と同時に勤め先を辞め、浩さんをずっと支えてきたのです。

撮影のときも、鮨の向きや海苔の巻き方について「このほうがいい、いや、こうしたほうがいい」と、夫婦でなかむつまじく議論しながら、何度もパシャリ。その結果、この一枚に決まりました。
そんな繊細な感覚で来客をもてなすお二人の喜びは、やっぱりお客さんに「あーよかった」「おいしかった」と言ってもらえる瞬間だといいます。
特に思い出深いと語るのが、しばらく仕事の関係で岐阜に住んでいた氷見出身の男性が、地元に帰ってきたときのこと。その男性は、魚が嫌いな子ども2人に「本場のお鮨を食べさせたい」とお店を訪ねてくれたといいます。ご主人の浩さんは、まだ小学校にあがっていない男性の子ども2人に、お鮨を握ってあげました。
お鮨を口にした瞬間、子どもたちから出た「おいしい!」の一言。
今でも忘れられないと、ご主人は優しい笑顔で話してくれました。その時の子どもは、母親になった今でも、お店を利用してくれるといいます。
お客さんとの接点や思い出を大事にするあまり、時に反応が薄かったときは「満足していただけたか気になってしまう」と話すくらい、日々、真剣にお客さんと向き合っているのです。

ぜひ、そんな河原さん夫妻の温かさに触れ、おいしいお鮨を食べにいってみてください。
ちなみに、悦子さんは英会話もできるため、外国からのお客さんも安心して来店できます!